2019年11月に第一子となる娘を出産しました。
出産は100人いれば100通りのお産があるとも言われていて、医療が進化しているとはいえ、実際は何があるかわからないですよね。
お腹の赤ちゃんを日々愛しく感じ、早く会いたいと思いつつも、未知の体験に今からドキドキしているプレママさんがほとんどではないでしょうか。
そういう私も、もちろんその1人でした。
妊娠する前から、“出産するときは無痛にする!!!“と決心していたくらい。
それもあって、幸い自宅の近くに無痛分娩ができる病院があり、迷うことなくそこに決めました。
ただ、バースプランにも無痛分娩の希望を記入し、担当医にも伝えていたのですが、色々考えた結果、臨月になって自然分娩を選択しました。
その経緯はまた別記事で・・・。
痛みで我を忘れるとも聞くので、自分でどうなるのかわからない怖さはありましたが、結果的には、親子健康手帳(母子手帳)に書かれた分娩時間は、3時間45分。
自他共に認める安産でした。
でも、なにもせずに安産だったわけではなく、妊娠期間中にできることはやってきた結果の安産だったのでは?と思ってます。
そこで今回は、安産だった私がやっておいてよかったことをご紹介していきたいと思います。
もちろんこれをしたから安産になる!というわけではないです。
ですので参考程度、こういうケースもあるんだなー。程度で読んでもらえればと思います。
安定期からのマタニティヨガ
安産のためということもありますが、一番は食べづわりで妊娠発覚時から増加し続けていた体重のコントロール目的もあり、安定期に入ってからはマタニティヨガをやってました。
産院で週に一回のヨガ教室があったので月に2回程度は参加して、それ以外の日には教室で習ったポーズを自宅でやったり、YouTubeで観て毎日のようにやっていました。
元々それほど身体が柔らかい方ではないですが、ヨガの先生によると、妊娠中は身体が伸びやすいそうで、実際に今までにないくらい、開脚できてました。
特に下半身を中心にしっかりと身体を伸ばしていたおかげか、臨月の内診では「子宮口周りも柔らかいし、お産が早く進みそう!」と助産師さんから太鼓判を押してもらえました。
また、マタニティヨガをやっていて良かったと思ったのが、呼吸法です。
陣痛時の呼吸法って、ヨガの呼吸法と一緒なんですよね。
大きく息を吸って、さらに深く息を吐く。
陣痛時には、この呼吸を常に意識していたおかげで、お産も早く進んだのでは?と助産師さんと意見が一致しました。
ヨガの時から、赤ちゃんに酸素を送るつもりで呼吸を意識する。
これを繰り返して、瞑想のときにも何も考えずに呼吸だけに意識を置いていました。
この呼吸法の習得が私が安産だった1番の理由じゃないかな?と思ってます。
お産を怖がらないメンタル作り
病は気からとも言うように、痛みにはメンタルも強く影響してるのでは?と常日頃から思ってます。
そうとはいえ、実際経産婦さんに出産話を聞くと、今までに味わったことのない痛みだとか、痛すぎて我を忘れたなどと聞きますよね。
私も出産=怖いというイメージがあり、とっても怖くて、無痛分娩にしないと決めた日は、恐怖で泣きました。笑
でも怖い怖いと思うとお産が進まなくなる!とも聞いていたので、怖いと思わない努力をしました。
そのために役立った2冊の本をご紹介します。
まずはこちら。
タイトルの通り、赤ちゃんとつながって自分を信じると、誰にでも笑うお産が出来るんだよ!というような内容の本です。
お産ではお母さんの思いが現実になるので、不安やプレッシャーを感じていると、その通りにお産がこじれてしまうという内容のもの。
実際に陣痛が痛くない、心地よく感じたという「笑うお産」の体験談も書かれていて、おいおい、ほんとかよ!!と突っ込みたくなるような内容だったのですが・・・
でもどうせ陣痛からは逃げられないのです。
であれば、「痛い、怖い、嫌だ!!!」とネガティブに考えるよりは、「赤ちゃんと2人での頑張りの瞬間だ、楽しもう!!」と腹をくくることができました。
そしてもう一冊がこちら。
87歳で現役のおばあちゃん助産師さんによるお産と育児の本です。
妊娠後期に読んだのですが、おばあちゃん助産師の優しい言葉や心に染みる内容に、カフェで読みながら号泣・・・!
ああ、妊娠初期に読んでおけば良かったなぁ・・・。と思いました。
妊娠初期~出産、産褥期、赤ちゃんが産れてからの子育て期とそれぞれの時期におばあちゃん助産師が伝えたいことが書かれています。
妊娠中って、ちょっとしたことで落ち込んだり、これから先の出産や子育てに不安を感じたりしますよね。
でも、「ああ、こんなに不安に感じることはないんだ。」「もっと肩の力を抜いて良いんだ」と思わせてくれる、ほっこりするような内容でした。
例えば。
「胎児は寝ているだけやない、週に1億年の長旅をおなかの中でしてるんです。」
これは人類が発生して現在の姿になるまで40億年かかったと言われてて、妊娠週数も40週。
40億年の進化をわずか40週で成し遂げている赤ちゃんは壮大なエネルギーがいるんだというこの言葉。
「ああ、命を授かって、それがお腹の中で育まれているって、ものすごく奇跡的なことなんだなぁ」
とじーんっとしました。
この本でも、のんきな人はお産が軽く、計算ずくの人や痛みに弱いと考えている人はお産が大変になりがちと書かれています。
4000人近いお産を取り上げてきた助産師の言葉だから、信憑性がありますよね。
そして子育てに関しても参考になるような言葉がたくさんあったので、これから育児に行き詰まったら読み直したいと思います。
不要な情報は入れない
インターネットを使えばたくさんの情報がすぐに手に入り、とっても便利な世の中。
ただ、それ故に検索魔になってしまい、余計に不安が増すこともありますよね。
ここ最近は出産レポなんかをSNSやブログにアップしている人も多いので参考になる反面、私は不安に感じることのほうが多かったです。
なんせ、出産が楽だった、いたくなかったと書いてる人なんていないですからね〜。
もちろん、はじめての妊娠でわからないことだらけだったので、自分にとって必要な情報はばんばん調べました。
陣痛時に役立ったものだとか、もし外出先で破水したらどうしたらいいか…などなど。
ですが、全く同じお産はないと言われてるので、不安に感じるようなことはあまり調べすぎずに、どーんと構えるようにしました。
ラズベリーリーフティーを飲む
妊娠している方は聞いたことがある!という方も多いのではないでしょうか。
安産のお茶と言われている、ラズベリーティー、私も飲みました!!
ラズベリーリーフの成分の一つ、フラガリンが子宮や骨盤周りの筋肉を緩める効果があるようで、それが安産に繋がると言われているようです。
ちょっとクセがあるので好き嫌いは分れると思いますが、ほんのり甘酸っぱいかんじが私は好きで、臨月に入ると毎日飲んでいました。
(妊娠8ヶ月から飲んでOKのものでしたが、私は念のため臨月に入ってから飲み始めました。)
私が飲んでいたのがこれ。
AMOMAのラズベリーリーフティです。
100%オーガニックのラズベリーリーフのみを使っているということで、口に入れるものに敏感になる妊娠期にも安心して飲めました。
また、出産後は母体の回復にも役立つとのことだったので、余ってしまった分は産後もしばらく飲んでいましたよ!
三陰交のツボ押し
婦人科系の万能ツボと言われているのが、三陰交。
内くるぶしから指4本分上にあるツボです。
冷えの改善や生理痛の緩和などにもいいとされるツボですが、骨盤内の血流アップや、陣痛の促進の効果も期待できます。
実際私の分娩の際にも、隣についていてくれた助産師さんが何度もこのツボを押してくれていました。
お金がかからず、簡単にできるのでいいですよね、、、!
私は毎日お風呂上がりのストレッチの時にツボ押ししていました。
臨月の適度な運動
臨月になると先生や助産師さんからもたくさん動きなさい〜!と言われると思います。
私も予定日より早く産みたかったのもあり、臨月に入ったらたくさん動きました、、、!
まずは毎日のスクワット。
先ほどご紹介した本「笑うお産」でもスクワットがあまり出来ない人はお産がこじれやすくなり、たくさん出来る人は順調な出産をしやすくなると紹介されていました。
スクワットはマタニティヨガ教室でもやっていたのですが、普通のスクワットと違って、最後までしゃがみきるやり方でした。
(前に椅子やテーブルを置いて、それに手を添えて転倒しないように気をつけてました)
一回10セットを一日2〜3セットほどしてました。
あとは出来る限り散歩をして1日1時間前後歩いたり、階段の登り降りをしていました。
ただ、妊娠後期に入ると毎日毎日眠いし、疲れやすいし、メンタルも落ち込みやすいし、、、
なのでノルマは設定せずに、できる時だけやるようにしてました。
赤ちゃんに話しかける&自己暗示
これもメンタル的なことですが、妊娠時はよくお腹の赤ちゃんに語りかけをしてました。
「ママは痛いの苦手だからね〜、お願いだからするする〜っと出てきてよー」
「出来れば3時間くらいで出てきてくれると嬉しいな〜。一緒に頑張ろうね〜!でも自分の出てきたいペースで良いよ!」などなど。
そして、自分にも自己暗示。
「自分は安産!」と思い込むようにしました。
陣痛中も動ける間は積極的に動く
私の場合、陣痛が始まっても、最初は生理痛の少し重たいくらいの痛みでした。
それくらいだとご飯も食べられますし、主人と笑って話したり、動くのもまだ余裕、といった感じ。
そして、私についてくれていた助産師さんは「私は動かす助産師だから〜」と、ベッドに寝かせてくれませんでした。笑
「寝ててもお産は進まないから、出来るだけ動かないと〜」ということで、立って骨盤をグルグル回す骨盤回しを提案され、ひたすら腰をグルグル、、、
私自身もお産を進めたかったので、病室内を歩いたりスクワットしたり骨盤回しをしたり、、、。
子宮口が7センチほどまで開いて動くことが出来なくなるまでは、ひたすら動いてました。
陣痛時はひたすら呼吸に集中
陣痛中はもちろん痛かったのですが、とにかく呼吸に集中するようにしました。
呼吸法はマタニティヨガで習得していてばっちりだったので、とにかく深く息を吸って、その倍の時間をかけてゆっくり息を吐く。
これを繰り返すように意識しました。
お母さんが呼吸が浅くなってしまうと赤ちゃんも苦しくなっちゃいます。
途中から痛すぎて呼吸も浅くなりがちになってしまいましたが、付き添っていた主人に、「私が呼吸を忘れていたら、赤ちゃんに酸素送って!って言って!」と伝えてたので、主人にその言葉を言われる度に我にかえり、なんとか呼吸法を続けることができました。
陣痛の波が引いたら力を抜く&水分補給
出産は長丁場。
フルマラソンや富士山登頂に例えられるくらい、ハードなものです。
全身に力が入るため、分娩時間がたった4時間弱の私でさえ、後半は全身がガクガク震えて、足を支えてもらってないと体勢をキープ出来ないくらいでした。
なので、痛みの波が引いたら、なるべく力を抜く。
自分の身体じゃないようでなかなかコントロールするのは難しかったのですが、休める時に休む。
そして喉が乾いていなくてもこまめに水分補給。
(身体を起こすなんてとても無理なので、寝たまま飲めるペットボトルホルダーは必須!)
長期戦になった場合のことも考えて、食べやすいものを準備しておくのも必須です。
飲みやすいゼリー飲料やエネルギーになるバナナやおにぎり、大好きなお菓子類などがおすすめ。
以上が私が安産のためにしたことでした。
身体的には、マタニティヨガやラズベリーリーフティーなどで子宮や骨盤周りの筋肉を柔らかくしていたことがポイントだったのかな。と思います。
そして、体を整えておくことと同じくらい、メンタル的なことも大事だったのかなと思います。
痛い!怖い!と思い込まずに、妊娠中にメンタル作りをしていたことで、出産を楽しもうと腹をくくれたこと。
陣痛の間隔がどんどん短くなっていくと、「もうすぐ赤ちゃんに会える、、、!」と痛みをポジティブに考えるようにしたことや、「赤ちゃんはもっと頑張っているんだから私も頑張らなくては、、、!まだまだこれから、、、!」とお腹の赤ちゃんに思いを巡らせたことも、安産に繋がったのでは?と思っています。
そして何より、呼吸法。
これはやっていて本当によかったと思います。
毎日毎日ヨガの瞑想時に何も考えずに呼吸だけに意識を向けるということをやっていたおかげで、陣痛中もしっかりと呼吸を意識して続けられた=赤ちゃんにもしっかり酸素を送り続けられていたと思います。
陣痛はめちゃくちゃ痛くて、いままでにないような経験でしたが、よく聞くように、産んだ瞬間には忘れてしまってます。
プレママさんは不安でしょうがないでしょうが、出産には終わりがあります。
これからのことを考えすぎずに、今できることに集中して、そして赤ちゃんと一緒に乗り越えてくださいね。