病棟クラークは、病院内で働いている医師・看護師・その他の専門職を繋ぐ架け橋的な役割を果たします。
また、病棟内での窓口的な役割もあるので患者さんや面会者の方と関わる機会も多いですし、病院内で大きな役割を果たす職種と言えると思います。
そのため、辛いこと、大変なことが多いのも事実です。
私は約2年間中規模病院で病棟クラークとして働いてきました。
その中でどういうことが大変なのか、辛いことはあったか等振り返っていきたいと思います。
患者さんやご家族からのクレーム窓口になることが多い
病棟クラークは、病棟のナースステーション・スタッフステーション内で業務を行うことが多いと思います。
そのため、患者さんやそのご家族さん、面会者の方から苦情やご意見を言われることも多いんです。
例えば、「ナースコールをしたが対応が遅い」、「先生に○○○○と言ってほしい」、「隣の患者のいびきがうるさくて眠れない」などなど、ほとんどが自分の業務には直接関係ないことです。
先生や、忙しく動き回っている看護師さんには言いづらいこともクラークになら言えるという場合も多いので、どうしてもクレーム対応をすることが多くなります。
それで理不尽に怒られている病棟クラークの子も居て、正直「なんで私が・・・関係ないのに・・・」と思うことも多々ありました。
しかし、やはり病棟クラークは病棟の窓口的な役割もあるので、避けられないことです。
気が強い医療職の人間関係に悩むことも
医師、看護師、薬剤師、技師、事務職・・・病棟クラークは病院内のたくさんの職種の方と関わって仕事をしていきます。
医師はちょっと風変わりな人が多いですし、看護師も気が強い人が多いので、人間関係には頭を悩ます人も多いかと思います。
私の場合は、みんなに優しくしてもらってきつく当たられたりすることはありませんでしたが、それでも看護師同士のいざこざを目の当たりにしたり、間に挟まれたりすることがありました。
私は「もう一生病院では働きたくない!」と思っているのですが・・・。笑
その一番の原因は、人間関係でした。人間の嫌な部分をいっぱい見て、うんざりでした。
病棟クラークは人数が少なくて忙しい&休みが取りづらい
病院の規模にもよりますが、病棟クラークは病棟に1~数名程度。
私は中規模の病院だったので病棟クラークは病棟内では私一人、病院全体でも計3人でした。
そのため、病棟内の事務作業や雑用を一人でさばくことになります。
私が勤めていた病院は病棟クラークの業務内容はそれほど多くなく残業もほとんどありませんでしたが、それでも忙しい日は次々と業務がやって来て、バタバタと忙しかったです。
病棟クラークが看護師や医師のサポートをすることはあっても、看護師や医師がこちらの業務を手伝ってくれることはないので、一人であたふたしながら業務をすることもありました。
また、病棟内に数名程度しかいない職種になるので、休みがなかなか取りづらいということもあります。
休みを取ってもその分を代わりにできる人が居ないので、長期連休を取ってしまうとその分休み明けが地獄!!という感じでした。
病棟クラークはやりがいがある仕事でもあります
ここまで病棟クラークとして働いて、辛かったこと、大変だったことを書いてきましたが、やりがいがある仕事でもあります。
医師や看護師、介護職員のように直接治療や看護にあたることはありませんが、患者さんと仲良くなったりもします。
そんな仲の良い患者さんが元気に退院していく姿を見れるのは、医療職の醍醐味だと思います。
また、医師や看護師など他職種をサポートする業務が多いので、そういったサポートをしていて感謝されることも多いんです。
自分が中心になる業務というよりは「縁の下の力持ち」という職種です。
ですのでそういったサポート的な業務が好きな人にとってはやりがいのある仕事だと思います。
まとめ
実際に病棟クラークとして働いていた私が感じる、辛さや大変さをご紹介してきました。
私は以前は全く別の職種で働いていましたが、病院はいろんな意味で特殊です。
医師がトップで資格のいらない事務職は下層という完全なるピラミッド型ですし、看護師は他の業種では考えられないくらい気が強くて我が強い!!
その分人間関係のいざこざも多いと思います。
ただ、その分患者さんとの触れ合いが楽しかったり、他職種をサポートすることで感謝されることも多かったりとやりがいもある仕事でもあります。
合う・合わないがくっきりと分かれる仕事だと思いますので、ぜひ参考にして就職に役立ててください。
病棟クラークの仕事内容や向いている人についても書いてますので、よければご覧ください。